うれしかったことと、あきれたこと
復職して1年間の猶予期間が終了し、完全復帰しました。
次から次に仕事がやってきます。
肉体的にも精神的にも大変ですが、うれしかったことがあります。
それは、お坊さん業務の予定表に私の名前が挙げられているのを見た後輩や先輩達が、とても心配してくれたことです。
「本当に大丈夫か?」
「きつかったら代わりにやるからいつでも言ってくれ」
「当日の朝でもいい。時間ぎりぎりでもいい。遠慮するな」
涙が出そうになります。
私を一人の人間として、また一人の病人として受け止めてくれます。
その言葉に安心感を得ながら、やれるだけやってみようと思うことができました。
「やっぱりいい話をする」
「完全復帰おめでとう。やっぱりしっかりしている」
「あなたに甘えてしまうけど、やっぱりあなたに頼むと安心する」
そんなふうに言ってくれることが、とてもうれしいです。
さて、そんな優しい人ばかりだといいのですが、そういうわけではありません。
私が鬱で入院する原因を作った人たちは、優しい言葉など言ってくれません。それどころか、私を指導してきます。
「久しぶりだろうけど、あの話はちょっと違うんじゃないか」
待ってましたと言わんばかりに指導してきます。意地悪なんでしょう。お坊さんですけど。
私は、この人達に求めていることはありません。近寄らないで欲しいです。
完全復帰して1ヵ月。これからもうれしいことと、あきれることがたくさんあると思います。
うれしいことは素直に喜び、あきれることには腹を立てないようにしていけたらなって思ってます。
良い人生が歩めますように。
復職して1年経過
昨年10月16日に復職して1年が経過しました。
復職した際、事業所(お寺)の配慮として、とりあえずお坊さんの業務は1年間しない、ということを言われました。
「1年間ぐらいは必要だと思うんだよね」
という言葉にイラッとしました。何を言ってんだこいつら。1年で鬱病が治るとでも思ってるんでしょう。お坊さんですけど、中身はアホです。
さて、とりあえず、1年間が経過しました。少しずつ業務に慣れてきましたが、身体の不調は毎日あります。不調の症状は下記の通りです。
きつい。
暑いのか寒いのか分からない。
貧血なのかフラフラする。
食事をすると、カーッと暑くなって気分が悪くなる。
体重がどんどん減っている。1年間で10キロ減。なんで?
冷え性になったみたい。
一生、こんな状態が続くのかな?と不安はあります。そんな状態でも仕事をしなければなりません。
そろそろ一年が経過するなあ、性格悪いから完全復帰させるんだろうなと思っていましたが、約束通り、1年が経過したとたんに、お坊さん業務が回ってきました。
そういうところは抜け目ないのね。
しかも、言い方が腹立つ。
「10月16日から、色々とお役が入ってくるから、よろしく」
気持ち悪いやつから言われると、さらに気持ち悪い。お前らが原因なんですけど。
早速、お役が入って来ました。今までやってこられたお役です。緊張しないように、気にしないようにと言い聞かせますが、やっぱり前日はほとんど眠れません。
お役を務め終わったら、ホッとしました。体って覚えているものですね。
これから徐々に増えていくお坊さんの業務。業務は完全復活ですが、それについて行けるのか不安です。
退院する最後の日、カウンセラーから、言われたことを思い出しました。
「退院後、また同じような状況になったらどうしますか?」
「いやなものはいやだと断ります」
そんなことを言っていたんだなと思い出しました。
だって、無理はものは無理だし、嫌なものは嫌だもん。って思うことが私には必要です。
良い人生が歩めますように。
運動会
今日は子供の運動会。
場所取りのため、開門30分前に到着。
すでに長蛇の列Σ(゜Д゜)!
なんか気分が悪い。人が多いからなのか、暑いからなのか、よく分からない。
でも、鬱で入院して休職したおかげで、運動会に参加できるようになったから良かった。
鬱のおかげかな( ´∀`)
さて、成長した子供の活躍をしっかり見てきます!
令和元(2019)年9月の定期診察
やっと平常運転に戻った9月。身体のきつさは相変わらず。薬の影響でしょうか?それとも病気なのでしょうか?更年期障害?
そんなことを思いながら、毎月の診察に出かけました。
私が通院する精神科の病院は、親子で診察しています。私の主治医は親です。経営は子どもに譲り、会長職のような肩書きです。
今日は患者さんが多いなあと思ったら、子どもさんが出張のため、親が一人で診察されていました。
一人で患者を診察するのは大変なのでしょう。私の診察も20秒ほどで終了。
私も主治医も何にも話すことがない。
何にもないと言うことは、問題がないということ。良いことなんだと思って薬局へ。
いつも、淡々と済ませる薬剤師さんが話しかけてきました。
「眠れていますか?」
「最近は服用後2時間ぐらいで目が覚めますね」
「今回も同じ薬で、とても軽い、効果の弱い薬なので、もう少し熟睡したいなら、強めに変更されても良いですが・・・。」
「起きられます?」
「起きられますが、効果が残りやすいので、起きてもぼおーっとすると思います。」
「主治医と相談してみます」
朝起きれなくなると困るし、ぼおーっとするのも困るので、現状の薬のままにしようと思います。
あんまり考えないようにしよう。なんかあったら、また入院すればいっか!
良い人生が歩めますように。
親子陶芸教室の子どもの作品
私が通う陶芸教室で、夏休みイベントということで、親子陶芸教室に行きました。
教室の先生から、焼き上がった連絡があったので、引取に行ってきました。
おおー!キレイにできたな(*^_^*)
持ち帰り、子ども達の反応を楽しみにしながら、「完成したよ」と手渡しました。
まるでクリスマスプレゼントのようにニコニコしています。
「うわー!」と大喜びです。
「これにおかずを入れる!」と言うので、早速、夕食で使用することにしました。
青色が長女(幼稚園)、赤色が長男(小学2年生)の作品です。
実際に使っている写真を撮影しておけば良かった・・・。
とても喜んでいるので、また連れて行けたらなと思ってます。
良い人生が歩めますように。
令和元(2019)年8月定期診察
毎月一度の定期診察に行ってまいりました。
実は、薬が昨日で無くなってしまい、慌てて休日を変更して診察してきました。
最近、業務が忙しくて。ご承知のように、お盆は繁忙期なんです(T_T)
さて、受付を済ませ、ソファーで待機していると、入院中に仲良くしてもらっていた女性と再会しました。一年ぶりなので、覚えていないだろうと思っていたら、「あらー。久しぶり。今何しているの?仕事しているの?」と声をかけてもらいました。
とても汗かきで、夏が嫌いだと言われていたので、夏バテのような顔をしていました。それでも声をかけてもらって嬉しかったです。
その瞬間に入院していた頃のことを思い出しました。私がお寺のお坊さんだと周知されるようになると、看護師さんや入院患者さんから、相談されるようになりました。
精神病院なので、体調不良のことや、恋愛のこと、葬儀のこと等々、色々な相談に乗っていました。
個室から大部屋に移動した時には、さらに相談事が増えて大変でしたが、やっぱり私はお坊さんとして生きるのがあっているんだなと実感しました。
そんなことを思い出しながら、ふと、入院中に連絡先を交換した男性にLINEで連絡ました。
「入院中が懐かしい、なんか楽しかった」
「ぼちぼちやっている。部署異動したので安定している」
という内容が帰ってきて、一安心しました。
通院していないとのことだったので、会う機会はありませんが、ときどき連絡を取る関係を継続したいなと思ってます。
さて、主治医との診察の報告です。
「最近はどうですか?」
「まあ、ぼちぼち、欠勤せず、なんとかやってます」
「それは良かった。なんか楽しみって持ってる?」
「いやー。特には(陶芸やってるけど、まあ、いっか)」
「なんでも良いから楽しみを見つけると、仕事の取り組みも変わってくるよ」
というような感じで、主治医からの課題は、
①仕事も生き方も水準を高くしないこと。
②生きる楽しみを見つけると。
の2点を与えられました。
②は陶芸と花で楽しみを見つけていますが、①は大きな課題です。鬱病になった私の原因です。ほどほどにって感じで60%ぐらいの成果でいいかって思いながら仕事してます。
もうがんばらない。無理しない。いつも自分に言いきかせています。
二度寝したって良いじゃない。妻に腹が立って良いじゃない。何もできない火があっても良いじゃない。そんなあなたが大切です。
良い人生が歩めますように。
お盆
8月はお盆の月です。ご先祖様をご自宅にお迎えして供養を積んでお帰りいただくという行事です。宗教によってさまざまな考えがあるので、一律には言えませんが、日本人はお盆の行事をそれなりに大切にしているようです。
さて、私が勤務するお寺でも13日~15日の3日間はお盆供養として行事が行われます。
この3日間の業務は大別すると、
①初盆を迎えた信者様(檀家、門徒など色々)宅を訪問してお参りをするグループ
②居残ってお寺の行事を執行するグループ
に分かれます。
私はいつも外出グループだったのですが、昨年の鬱病入院を配慮され、今年は居残りグループになりました。
なので、少しゆっくりできます(*^_^*)
バタバタせず、ゆったりとできるって本当に良いなあと感じてます。物事をどう受け止めるか、心の問題ばかりを気にしていますが、やっぱり環境も大事だなと実感します。
さて、ご先祖様に喜んでもらえるように、がんばってきます。
良い人生が歩めますように。