鬱ってステキです。

鬱病で入院したときに書き始めた日記です。鬱ってステキだと思える日記になればなぁと思ってます。

相談にのるのは疲れる

「ちょっと聞いてください!」

棚からぼた餅ならぬ、棚から訴えが落ちてきました。
「どうした?」

「ちょっと疲れました。最近、いろんな人の相談を聞いてたり気を使ってたりすることが多くて疲れました。話を聞くよって心の余裕があるときは良いけど、自分の趣味のときに、中断してまで話を聞いてたらイライラしちゃったりして。でも、死にたいって毎日言ってた子が、ありがとうって、ぎゅって抱きしめてきたときは嬉しかったけど、やっぱり疲れがどっと来た感じです」

「あなたはね、優しすぎるの。自分を犠牲にしてまでやっちゃうタイプだから。なんで頼られると思う?話しかけやすい、相談に乗ってくれる、安心感がある、そんなふうに周りが見てるからだよ。相談に乗るのはすごくエネルギーを使うから疲れたんだよ。今日は休もう。
一人でいようね。逃げてるわけじゃないから、悪いことをしてるわけじゃないからね」

「ありがとう。愚痴を聞いてくれて。ちょっと寝ます」

「うん。そうしたほうがいいよ。ゆっくりしてね」

私はお寺のお坊さんでもあるので、普段から相談に乗ることが多いです。1時間〜3時間ぐらい話を聞きます。すごく疲れます。でも休憩は許されないので、終わったら、仕事再開です。常に二足のわらじです。入院する前は4足でしたが……。相談で遅れた分、残業です。残業代は出ないのに。

でも、その人が喜んでくれた笑顔やお礼を言われると、良かったと素直に思います。
悪いのはお寺という事業所です。

断れる勇気を持つことも大事だと学んだ出来事でした。


少しでも不安が小さくなりますように。