退院を決めた人の本音
ある仲の良い患者さんが6月の初め頃に退院することを決めたそうです。
「決められたんですね。良かったですね」
「自分で決めたのに、その日が近づいてくると、正直、怖いんですよ。退院しても1週間は自宅療養してから仕事を復帰しますから」
その話を聞いて、私もそうしようと思いました。いきなり退院翌日に仕事復帰、または転職となると再発しそうです。
その患者さんの気持ちがよくわかります。「正直、怖いんですよ」、この言葉が私の心に深く刺さりました。
自分は退院を決断できるのだろうか。何月何日に退院と決断できるのか。そんなことを考えていると、
「まだ考えなくていいですよ。まだ外泊もしてないんですからね。少しずつですよ」
その言葉にホッとしました。「自分はまだまだ入院が必要なんだ。妻に迷惑をかけてるけど、もう少し待ってください」、そんな気持ちです。
あせらず、ゆっくり。改めてこの言葉を大切にしたいです。
少しでも不安が小さくなりますように。