お前もか! 中編
重鎮「いやあ、これは大変だ。こんなにあったんだぁ」
私「そうですね。どうしましょうか?」
重鎮「うーん。どうしようかなぁ」
※心の声(どうしようかじゃねーよ!自分のだろ!全部捨てるぞ!)
私「大切な物ばかりでしょうから、ご自宅に持ち帰られたらいかがですか?」
重鎮「自宅にはスペースがないので、こちらに置いといてください」
※心の声(レンタル倉庫じゃねーんだよ!持ち帰れないなら捨てろよ!)
私「そうですか。少しずつ整理されていってはいかがでしょうか?例えば、この辺りの資料は捨てましょうか?」
重鎮「利用価値があるので使って下さい」
私「データがあるのでいらないです」
重鎮「紙であった方がすぐに確認できて便利ですよ」
私「データがあるのでいらないです」
重鎮「探し出すのが大変ですよ」
私「データがあるのでいらないです」
こんな感じのやり取りをしながら、一箱も片付くことができないまま、気づけば2ヵ月ほどが経過。これじゃダメだ! ということで、思い切って重鎮に提案をしました。
①全ての物(書籍からゴミまで)を寄贈(譲渡)していただく。
②私が業務に必要な物と不要な物を選別する。
③不要な物を確認していただき、思い出の写真などは持ち帰る。
④最後に残った物は処分する。
どんな反応をするかなあと思っていたら、
重鎮「寄贈するのはちょっと・・・。利用してもらって良いので、置いといて下さい」
私「それでしたら、来られる回数を増やしていただいて、片付けをお願いします」
それから1ヵ月後。
重鎮「ちょっと片付けは無理そうなので、全部寄贈します。お役に立てると思います」
※心の声(寄贈しますじゃねーよ!ゴミばっかりじゃねーか!)
私「そうですか。ありがとうございます。大切に利用させていただきます」
さすがに大量の私物(ほとんどゴミ)の片付けに、残り少ない人生をかけられないと判断したようで、提案通りになりました。とりあえず、一件落着!
毎日、コツコツと分別しながら片付けをしています。ゴミ山に囲まれながらも、少しずつ片付けられていくことがうれしく、気持ちが良いですね。
そんな中、重鎮の部下が人事異動で別の部署に行くことになりました。
後編へ続く。