眠れないのはツライヨ
結局、追加眠剤を飲んでもすぐに目が覚めて、2回目の眠剤をもらいに行きました。
詰め所前のラウンジに向かうと、すでに数人がいます。少し仲良くなった人に声をかけました。
「どうした?眠れない?」
「死にたいです」
「そうかぁ。そんな思ってるんだぁ。私も思ってたけど、今日はいい事があったんだ。人助けっていうか、役に立てたかな。だから、嬉しい気持ち。こんな気分も生きてたからなんだって思ってる」
「………」
「思い出しちゃった?」
「うん」
「そうかぁ」
親からの虐待。その場にいた、もう一人ともその話が始まった。
「つらいなぁ」
親からの虐待を受けたことがない私は、自分がそうなることを想像すると、とても辛い。でも、虐待の体験者の100%を理解できるわけじゃないが、そばにいて話を聞く事しかできませんでした。これでも良かったのかな?
眠剤がきいてきました。
「ごめんね。寝るね!また明日」
夜になると昼間とは違う気持ちが現れてきます。
私だけじゃない。みんなつらいんだね。
すべてを受け止めるのは難しいけど、少しでも受け止めたい、受け止めてほしい、そんな関係ができてきました。
うつになったからこそ、得られたものです。
うつってなんなのだろう?
少しでも不安が小さくなりますように。