鬱ってステキです。

鬱病で入院したときに書き始めた日記です。鬱ってステキだと思える日記になればなぁと思ってます。

外出で散歩

外出で隣の池へ散歩に行きました。景色は素敵です。
桜も散り、桜の枝には伸び盛りの子供のように茂った青々とした新緑が眩しいです。心地よく体に浴びる空気が新鮮さを感じさせ、生きてる実感を教えてくれてるようです。

お寺にいるときには、満開の桜の木を通るのに気が付きませんでした。気がついたときには青葉になっていました。毎日通るのにこんなことも気づけなかったのか……。うつってすごいですね。桜を見ても新緑を見ても何も思わない、きれいともピンク色、青色など何も感じないんです。無感情になってました。これがうつなのでしょうか?
うつになると、この世のことに気づけなくなる。怖いですね。

散歩はとても良いです。狭かった心が広くなったような気持ちになります。
池の水も鳥の声も、カサカサと話し合うように聞こえる葉っぱの音も、すべてがのどが渇いて飲む水が美味しいように気持ちよく注がれる気持ちになりました。

うつになったから取り戻せたことなのだと思います。
自分がうつだと完全に理解した日でありました。

ヘラブナ釣りをしている男性に声をかけて、釣りの様子を見させてもらいました。浮きがシュッと沈む瞬間が楽しいです。
男性から釣りの極意を話していただき、さらに面白かった見学でした。
散歩が一時間だったので、
「そろそろ帰ります。また見にこさせていただきます」
お礼を言って病院へ戻りました。
清々しい気持ちを得られた散歩でした。



少しでも不安が小さくなりますように。